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2015年3月31日(火)
自分がわからないときは記録しよう







気分障害、とくに双極性障害の患者さんは簡単な記録票をつけることで、思った以上に自己認知が高まるときがあります。当院ではこのような記録票を使っていますが、どのような時に気分変動が起こりやすいのかなど患者さんご自身が自分で把握することが出来ます。自己認知を高めるということは治療にとって大事なポイントですし、自分で把握し対処できるので不安が減ります。私は記録票を”書く薬”と言って患者さんにお渡ししています。

2015年3月30日(月)
3月30日は世界双極性障害デー

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1853年3月30日はフィンセント・ファン・ゴッホの誕生日です。彼は諸説ありますが双極性障害であるといわれています。世界双極性障害デーは双極性障害の啓蒙と社会的スティグマの排除を目指して定められました。双極性障害の治療は小さな気分変動でも見逃さず治療者も患者さんも協力し合いながら緻密に治療をしていくことが不可欠です。なかなか改善しがたくてもこつこつ根気強く治療をしていれば時間がかかっても必ず改善する疾患でもあります。しかし、治療者も患者さんも本当に根気強さが必要と感じます。